保険代理店の仕事とは?
保険代理店は一言で言うと保険会社と顧客のあいだに入って、仲を取り持つ仕事をしています。自動車保険に入りたいお客さんがいればスムーズに加入できるようにお手伝いをします。また生命保険に入りたいお客さんがいれば、いろいろとプランニングをした後にいちばん良い保険に加入できるようにお手伝いをしたりします。
もう一つ保険代理店の仕事で欠かせないのが、事故が起こった時の対応です。
交通事故が起こった時にお客さんから連絡が入ります。
「事故にあいました!どうしたらいいですか!?」
事故を早く、確実に処理してお客さんに安心してもらうことも大切な仕事の一つです。
他にも
「病気になった」
「けがをした」
こうした連絡はたびたび入るので、素早く対応して入院した時におりるお金(給付金)が
確実にお客さんに入るよう手続きをするのも仕事です。
保険代理店の営業とは
大まかにいって保険代理店の仕事は上の通りですが、全部を紹介すると膨大になってしまうので、この記事では保険代理店の”営業”、特に生命保険営業にしぼってご紹介したいと思います。
保険代理店の営業ってどんなことをするの?
生命保険の営業は、お客さんに生命保険を提案してベストな保険に入ってもらうための仕事です。業界では「媒介」という言葉を使いますが、ややこしいので説明は省きます。
ゴールが保険に入ってもらうことなので、いろいろなルートでお客さんを探して、話を聞いてくれる人を見つけます。
話ができそうな人が見つかったら、その人の年齢、家族構成、病歴、希望する保険の内容などをこまかく聴いて、保険のプランニングをします。
プランニングはとても楽しいのですが、お客さんをどうやって見つけるか、
という点が一番むずかしいところです。
わたしの会社の場合は、定番の家族や友人、知人から始めて、電話営業をしたり、新聞の折込広告を出したり、バイクで宣伝用のハガキを配ったりしていました。
お給料などの待遇は?
保険代理店の営業の仕事は、会社によって待遇がかなり違うと思いますが、ふつうは
基本給+歩合給
で成り立っています。
定番なのは入社から半年くらいは基本給が満額支給されて、それに歩合給が加算されます。
例えば・・
基本給20万円+歩合給10万円
という具合です。
歩合給はかなり個人差がありますが、できる営業マンは毎月100万円くらいは平気で
稼いでます。
私の場合はやっぱり基本給の20万円からスタートしましたが、だいたい毎月30万円くらいの給料でした。
社会貢献度
保険に入ってもらって給料が上がるのも嬉しいですが、それ以上に嬉しいのが、
「ありがとう!〇〇さんの保険に入ってて良かったよ!」
と感謝される事です。
保険に入って喜んでもらえる事があるのか・・と思うかもしれませんが、
お客さんが病気になったり、けがをしたりした時に手続きをして給付金が
早く振り込まれると、お客さんからすごく喜んでもらえます。
わたしもお礼にビールとか贈答品をたくさんもらいました。
お客さんに喜んでもらえると、この仕事をしていて良かったなと思いますね。
保険代理店の仕事で得られる知識や経験。資格。
たくさんありますが、代表的なものを挙げてみます。
※ちなみに私は全部取りました。
保険代理店のしんどい時、つらい時
多くの営業マンにとってつらいのはやっぱり契約が取れないことです。
家や会社を何十件訪問しても、何百件電話しても契約が取れないと精神的に
ほんとうにつらいです。
よく「契約は営業マンのビタミン剤だ!」と言われますがほんとにそう思います。
他にもつらいことを挙げてみると・・・
・お客さんとトラブルになったとき。
・ノルマ達成が厳しくて上司からきつく指摘されたとき。
・ややこしい事務手続きで何度もお客さんのところに行く必要があったとき。
上のようなことがあるとつらいですね。でも仕事には付きものな事ばかりとも言えます。
個人的につらかったのは、人とたくさん話さないといけないという事でした。
私は前職がメーカー勤めで知財(特許関連)の仕事をしていましたから、人とほとんど話をしませんでした。
そんな私がいきなり営業マンになりましたから、最初はほんとうにしんどかったです。
でも「継続は力」と言いますが、続けるとできるものですね。
どういう人におすすめか?
わたしの周りにも月に100万円も200万円も稼ぐ営業マンはたくさんいます。
それぞれみんな個性があって営業の方法も人それぞれですから、「こんな人はおすすめ!」
という事はいいにくいのですが、あえて言うなら・・
「人の話をよく聴ける人!」
でしょうか。
営業マンの理想は吉本の芸人のように、どんな状況でもすらすらと話ができる人だ、
と考える人がいますが、逆だと思います。
(ただし、優秀な女性のセールスレディの場合はひたすらしゃべって相手を納得させる、
説得型も多い)
基本的に理想的なお客さんとの面接は自分2-3割、相手7-8割と言われます。
つまり自分が会話全体の2割を話せば、残り8割はお客さんが話すという事です。
話をよく聴ける(聞けるではなく)営業マンはだいたい優秀です。
それで自分は会話が上手じゃないんだけどなぁ、という人でも
「人の話を聴くのは好き!」
という人は向いているかもしれません。
保険代理店の営業の1日
午前8:30出社
9:00朝礼
9:30メールや通信物の確認
10:00今日の訪問先のチェック
10:30営業開始
12:00昼休み
13:00営業再開
16:00会社に戻ってテレアポ
17:00事務作業
18:00終業
保険代理店業界に対する問題点
生命保険は以前から飽和状態と言われてきました。
しかも人口減少社会ですから、必然的に少ないチャンスを取り合うパイの奪い合い
という事になります。その結果、悪質な営業をする人もあらわれ問題となっています。
また今はなんと言ってもコロナ禍の中でこれからどうしようかと営業マンは
みんな悩んでいると思います。
なにせ保険会社からは「契約は取れ!」でも「人には会うな!」
と言われるのですから・・。
「いったいどうすりゃいいの?」
って感じです。
ただきっと解はあると思いますので、試行錯誤でやって行きたいと思います。
ITと保険営業を融合できる人が勝っていくのではないでしょうか。